紫宸殿の塀に 松の影のわたる ゆふぐれどき。
8月も半ばを過ぎましたが、今日も気温の上がった京都。
仕事を終えてから、店からすぐ近くの京都御所を散歩してみました。
午後6時を過ぎて、松の喬木の日陰に入るとほっとします。
紫宸殿の西面の土塀の上を、日のかげりに併せて、松の影がゆっくりと、わたってゆきます。
ゆっくり見ていると、静かな松籟の音に誘われて、涼しく感じます。
清水谷家の椋の前まで来ました。
子供の頃から、よく写生した木。
この椋の葉っぱは、秋の落ち葉の頃
に拾って乾かしますと、木工の磨き
仕上げに使えます。
椋の木を見上げると
いつもの風に梢を
揺らして微笑みます。
夏の暑さを忘れさせる
風の声。